アスベスト除去工事は、
施工が正しく行われていれば問題がない…というわけではありません。
実際には、除去後の報告書が基準を満たしておらず、行政から差し戻されたり、元請から修正依頼が相次ぐケースが増えています。
報告書の通過率は、そのまま業者の信用度にも直結します。
しかし「どこが不備なのか分かりづらい」「形式は整っているのに承認されない」と悩む施工業者は少なくありません。
本記事では、アスベスト除去後の報告書で不合格となりやすい“4つの盲点”を中心に、現場で注意すべきポイントを徹底解説します。
1 報告書が通らない背景|「書類の質」が評価対象になった時代
アスベスト関連法規が強化されてから、行政は書類審査の精度を高めています。
大気汚染防止法では、工事前の事前調査報告に加え、除去後の処理状況や飛散防止措置の明文化が必須となりました。
また、元請企業もコンプライアンス強化のため、協力会社に求める書類のレベルが上がっています。
つまり、施工が正しく行われていても、報告書の記載が不十分であれば“不承認”となる可能性があるのです。
一部の業者では、写真点数の不足や養生・隔離状況の説明不足により再提出となり、その結果として工期の遅延や信用の低下を招くケースも見られます。
現場での作業と同じくらい、書類品質が厳しくチェックされる時代になったと言えるでしょう。
2 盲点1|「記録写真が“足りているようで足りていない”
アスベスト除去工事の報告書で最も多い不備が、記録写真の不足です。
とくに多いのは、以下のようなケースです。
・養生の全景が撮れていない
・負圧除じん装置の稼働状況が確認できない
・作業員の保護具着用が不明瞭
・除去後の清掃状態の記録が曖昧
・廃棄物の袋詰め、封緘状況が写っていない
施工業者の中には「以前の案件ではこれで通った」と考えて提出することがありますが、自治体や元請のチェック基準は年々厳格化しており、過去の基準が必ずしも通用しません。
写真は“記録であり証拠”であるという意識を持ち、工程ごとに誰が見ても分かりやすい形で残しておく必要があります。
3 盲点2|「書類の整合性が取れていない」
調査報告書、作業計画書、施工記録の各資料が一致していないことで差し戻されるケースも多くあります。
特に問題になりやすいのは次の点です。
・建材区分が事前調査書と異なる
・予定していた除去方法と実際の施工方法がずれている
・作業範囲の寸法が不一致
・使用機材の型番や能力の記載が不明瞭
・作業員名簿と写真の人数や構成が一致しない
書類の整合性は、工事が安全かつ適切に行われたことを証明するうえで重要です。
整合性が取れていないと「本当に計画通りの作業が行われたのか」という疑念が生じ、審査が通らなくなる可能性があります。
現場と書類担当が分かれている企業ほど、事前共有や確認フローが欠かせません。
4 盲点3|「飛散防止措置の説明不足」
アスベスト工事で最も重要なのは飛散防止です。
しかし、多くの報告書では次の説明が不足しがちです。
・隔離範囲を示す図面や説明
・負圧管理の測定値、機器能力の根拠
・施工中の清掃頻度
・湿潤化の手順や確認記録
・廃棄物の動線管理
単に写真を掲載するだけでは不十分で、「何のための措置で、どのように実行されたか」を文章で明確にする必要があります。
とくに自治体の審査では、措置の“意図”が説明されていない報告書は評価が低くなる傾向があります。
図解や簡単なフローチャートを添えると分かりやすく、承認率も高まります。
5 盲点4|「廃棄物の処理工程が不透明」
アスベスト廃棄物の処理に関する記録不足も大きなNG要因です。
・運搬経路が曖昧
・マニフェストの控えが不備
・袋詰め写真が不足
・保管場所の記録が不明
・封緘の状態が確認できない
アスベストは“飛散性が残る廃棄物”であり、処理プロセス全体が厳格に監視されます。
廃棄物管理の情報が欠けていると、安全管理に問題があると判断されやすく、行政指導の対象となることもあります。
現場レベルでは軽視されやすい部分ですが、報告書では最も重視されるポイントの一つです。
アスベスト駆除・解体支援センターの活用をおすすめする理由
アスベスト除去の報告書作成は、専門知識と実務経験が求められる作業です。
「写真の撮り方が分からない」「どうまとめれば通るのか不安」という施工業者にこそ、アスベスト駆除・解体支援センターの活用をおすすめします。
同センターは、全国対応で業者側の負担を減らすサポート体制が整っており、調査から書類作成まで一気通貫で支援可能です。
特に書類品質の安定化を求められる現在の市場環境において、専門サポートを活用することは“選ばれる業者”への近道となります。
【ポイント】
・記録写真は「証拠」として不足なく残す
・書類間の整合性を徹底し、計画との差異をなくす
・飛散防止措置は“意図”まで文章で説明する
・廃棄物処理は動線・封緘・証跡を丁寧に記録する
【こんな方におすすめ】
1.報告書の差戻しが多く改善したい施工業者の方
2.書類品質を高めて元請からの評価を上げたい企業
3.初めて本格的なアスベスト除去を行う解体業者
最後に
アスベスト除去工事では、施工の正確さと同じくらい、“記録と書類”の精度が評価される時代になっています。
不備があると行政指導や元請からの信頼低下にもつながり、事業に大きな影響を与える可能性があります。
報告書を正しく作成することは、リスク管理と信用獲得の両方に直結します。
アスベスト駆除・解体支援センターは、業者に寄り添った実務サポートが強みで、書類の品質向上にも大きく貢献できます。
ぜひ、現場の負担軽減と安全な施工の実現に役立ててください。
FAQ(5問)
Q1. 報告書は誰が作成すべきですか?
A. 施工内容を把握した担当者が作成するのが基本ですが、専門家への委託も可能です。
Q2. 写真は何枚必要ですか?
A. 工程ごとに全景・詳細を含め、第三者が判断できる枚数が必要です。
Q3. 書類の整合性はどこまで見られますか?
A. 調査報告・計画・施工記録の内容が食い違うと指摘対象になります。
Q4. 廃棄物の証跡とは何を指しますか?
A. 封緘状況、保管場所、搬出ルート、マニフェスト控えなどです。
Q5. サポートを依頼すると費用はかかりますか?
A. 基本相談は無料で、内容に応じて事前見積もりが提示されます。
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